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一
原初考 / あるいは、世界のはじまり
とりとめのない知識が漂流中。
係留のめどはたっていません。
所有
人はなにかをもちうるか? 所有は可能か?
可能であるのなら、なにをもって? 不可能であるのなら、なぜ?
所有は可能性を減衰させるか?
所有は可能性の共食いになっていないか?
殺人は可能性の故意の侵蝕。 自然死は可能性の拡大。
可能性は未来にはない。現在にしかない。
未来の現在に可能性がないのではなく、可能性は今の現在にしか帰属しない。
所有。なかでも私有財産容認の可否が、その人の経済思想の、その後の展開に影響する。
場合によっては、完成間近ですべてをひっくりかえす威力がある。
「 私有財産賛成 = 資本主義者 」「 私有財産否定 = 社会主義者 」ではない。
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